★新型コロナ 制限解除

新型コロナ感染症予防のため、対面での面会を中止させていただいております。
リモート面会を導入しましたので、ご検討ください。詳しくは コチラ

2020年12月23日水曜日

聖なるスマープ

  

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今日は外来スマープの日でした。

1年の締めくくりは、クリスマープパーティーです。


前準備風景。
殺風景な部屋も、しだいにXmasっぽい雰囲気に


スマープのスタッフ的に、一年で一番気合が入るクリスマス会。

みんなに喜んでもらいたい!といいつつ、一番楽しみにしているのはスタッフかも?


だがしかし、クリスマスだからといって、

ルンルンお菓子やケーキを食べるだけの会ではありませんよ(゚д゚)クワッ


1年のしめくくりの会でもあるので、みんなでこの1年を振り返ったり、

来年の抱負を立てたり、年末年始を安全に過ごす対策を考えたりしました。

 

今年からスマープに通いだした人も複数人います。

断薬初心者マークの人がいる一方で、

この日のメンバーには、断薬期間が約3年の人が2人いました。

 

「ここでいう断薬というのは、服役や入院は含みません」とは心理士の池畑さん。

「断薬期間は、社会の中で自らが『やめる』行動を選択し続けている期間をさします。

 それが3年つづいているというのは、とても大きなことなんですよね」

コツコツと積み重ねた3年間、石の上にも3年です。

 

ケーキを食べながら、ゆく年を振り返ったあとは、くる年の抱負を語ってもらいました。


・休まず通院する。

・人並みの生活をめざす。

・生活リズムをくずさない。

・禁煙もがんばる。

・すこしやせる。

 などなど。


抱負の立て方が、あまり自分でハードルをあげすぎず、いい感じ。

抱負や目標を考えるときは、つい気合が入りがち。

(私もそう!そして息切れして挫折してしまう( ;∀;)

 

「大切なのは【スモールステップ(達成しやすい目標)】を意識すること。

 たとえば、最初から“一生断薬”と大きな目標をかかげると、

 先が遠く感じて気持ちがしんどくなります。

 『まずは1日やめよう』→『つぎは1カ月を目標にしてみよう』…など、

 手が届きそうなところから始めてみるといいですね」(池畑さん)

 

よし、私も来年の抱負は「すこしやせる」に決定だ!

(ただしお正月が終わってから←え

 

最後にお決まりの記念撮影をしました。

ちなみに、スタッフは会のあいだも、ずっとトナカイとサンタに徹していました

(そしてみんなスルーっていうね。

 

2020年12月18日金曜日

三種の神器まだかな日記 ~回生スタッフリレー日記2~

 

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回生病院ではたらくスタッフが、日々のことを思いのままに綴る、エッセイのような日記のような自分語りのコーナーです。第2回目は心理士の「いけはたさん」です(^^)/

 

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広報担当のしおたにさんから、リレー日記第2走者のバトンがまわってきた。

彼女が私にバトンをまわした理由は分かる。きっと、私が院内の誰かからのバトンを心待ちにしていたからだと思う。

回生病院のFacebookでは「リレー日記」のほかにも、各部署の“三種の神器”を聞く名物(!?)コラムがある。その記念すべき第1回目は薬局だった。2回目は検査室。

このリレーがスタートすると同時に、わたしも“My三種の神器探し”をスタートさせた。

そして事あるごとにしおたにさんに「心理の三種の神器…何にしよう」と話していた。バトンは回ってきていないと言うのに。

そろそろ来るか!?と思っていた第3回目は・・・営繕室だった。この頃になると、しおたにさんからの言葉は『しばらく回ってこないからゆっくり考えてください』に変わっていた。

そもそも、なぜ私がこの三種の神器バトンをこれほどまで楽しみにしていたかと言うと、職員間のコミュニケーションになるし、何よりも自分の仕事を知ってもらう良い機会になると思ったから。

心理士の仕事は基本1対1の密室で行われることが多く、心理ってなにしてるの?と思われがちだ。三種の神器をお披露目すれば、院内をフラフラと歩きまわって患者さんとおしゃべりする以外の心理士の仕事を知ってもらえるのでは?という思いがあった。

そんな私の思いを置き去りにして三種の神器バトンは院内を駆け回り、第4回5回と回を重ね…わたしが三種の神器を考えることをすっかり忘れていたとき、しおたにさんからこのリレー日記のバトンが回ってきた。お気遣いありがとうございます。

ただ、これが難しい。思いのままにと言われるとPCを打つ手が固まってしまう。それに、いかに三種の神器バトンが欲しかったかをアピールしすぎて長くなりすぎてしまったから、もうここらで切り上げないといけない!!

やっぱりわたしは自分の思いを文字にするよりも、顔と顔を合わせて、表情を、語感を、声を、その人を感じながら廊下でおしゃべりする方が合っているのかもしれない。

うん、それでこそ心理士だ!(たぶん)

三種の神器はみんなに自分の口で伝えよう。それが一番のコミュニケーションになる。

よし、私の三種の神器の1つ目は、「おしゃべり」に決めた!

 

 


2020年11月17日火曜日

「ひりひり」のち「うるうる」 ~回生スタッフリレー日記1~

 

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回生病院ではたらくスタッフが、日々のことを思いのままに綴る、エッセイのような日記のような自分語りのコーナーです。第1回は、事務部しおたにです。次にバトンが回った方は、よろしく(*´з`)

 

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医療現場で働くようになって、手指衛生を意識するようになった。手洗い回数が増えたことで、とくに冬は手が乾燥しがち。

職場での手指衛生プラス家事プラス冬の乾燥。今年はそれに、コロナ対策でワンアクションごとのこまめなアルコール消毒がプラスされた。

ハンドクリームじゃ追っつかないくらい、私の手指は、瀕死だ。

スマホの指紋認証は無反応になり、皮膚が全体的にざらざらするばかりか、ひりひりもし、爪の横はぱっくり割れる。

事務である私もそうなのだ。医療現場最前線の方々は、とくに手荒れがひどいだろう。

先日のこと、ぱっくり親指が痛いんだと、世間話的に息子に話すと

「〇ちゃん(息子)のばんそうこ、あげる!」と言い出した。

〇ちゃんのばんそうこは、おいしい和菓子顔の正義の味方だ。〇ちゃんが、箱から出して並べては眺め、大事にしてるやつ。宝物のようなやつ。

もらえないよと固辞したが、いいからいいからと、一枚くれた。

ありがとうと、その場でつけると、誇らしげな顔をした息子が

「もう痛くないからね」という。

やだ~泣きそう。好きすぎ!!キュン死(古

正義の味方は、お子さま用だからなのか粘着力マイルドで、数時間後にはヨボヨボになってしまった。ヒーローご本人と一緒で、水には弱い仕様だったのかもしれない。

でも、はずせるわけないよ…

だって、息子がくれた初めての(実用的な)贈り物だったのだもの。

温かい気持ちと共に、眠りについた。

…翌朝、シーツの上に、クシャっとなったばんそうこ。

和菓子顔マン、もうちょい根性見せてくれてもよかったんじゃな~い? 

 



2020年10月12日月曜日

院内スマープ、修了回でした。

 

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当院では、外来の薬物依存症の方むけの集団精神療法スマープとは別に、

入院患者さん向けの院内スマープも行っています。

 

院内スマープは、全14回でワンクール修了し、メンバーが入れ替わります。

先日は、その院内スマープ第2クール目の、修了回(14回目)でした。

 

この日は「引き金と対処法」について学びました。

 


ワークでは、自分にとっての「引き金」とその「対処法」について考えました。

使いたくなるきっかけ(引き金)は、本当に人ぞれぞれ。

自分たちで対処法も考え、自分専用のテキストをつくりあげていきます。

 

心理の池畑さん:

「退院後は、今よりたくさんの引き金に気付くことになると思います。

 その都度、ここに付け加え、対処法まで考えておいてほしいです」

 


また池畑さんは、これまでの回の中で、繰り返し伝えてきたことがあります。

『嫌なことがあった』『ストレスがたまった』『寂しい』などに直面したとき、

 以前なら、薬物でごまかすことが当たり前だったかもしれない。

 薬物を断つからには、嫌なことやストレスなど、全部自分で請け負うことになる。

 代わりになる何か(アルコール等、他の依存物質ではなく)を探すことも大切」

  


  

上記の写真のワーク中、『依存症的思考(再発を正当化する考え)』について

「苦しくて、使ったら楽になれると感じたとき」と書いている人がいました。

 

これについても、さきほどの池畑さんのコメントにあるように、

今後は「薬物」ではなく、自分で請け負っていかなくてはなりません。

 

「苦しさが耐えられないくらいなってしまうと、欲求を抑えるのは大変なので

 苦しさがまだ小さいうちに、解消していくことが大切です。

 それでも、どうしても苦しくて薬物に頼りたくなることもあるかもしれません。

 早めに受診をする、普段から何でも話せる人や場

 (自助グループや外来スマープなど)をもっておき、相談するなど、

 ストッパーになるものを考えておいてほしいです」

と伝え、メンバーは頷きながら、真剣に耳を傾けていました。 

 


 

全14回、すべて終わり、最後のシールをはりました。

金ぴかの「よくできました」シールです。 

自分がたどってた歩みが、しっかり形になって残ります。



一人ひとりに、池畑さんから修了証書が渡されました。

退院が近い方もいらっしゃいます。

自分で作り上げたテキストと修了証書が、退院後の回復の支えになりますように。

 

2020年9月12日土曜日

ある日のスマープ 〜ひたむきに重ねる日々〜

 

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みなさんこんにちは。
回生病院では、毎月第2・第4水曜日に、スマープを行っています。
スマープってなんぞや? という方は コチラ


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


回生病院では、薬物依存症の方のための外来集団精神療法「スマープ」を行っているのですが、初期のころから通い続けているメンバーの一人が、このたび、60回目の参加となり、記念の表彰状が授与されました。

 

表彰
心理士の池畑さんから表彰状の授与
 

受賞者のAさんは、いつも穏やかで、それでいてみんなを引っ張ってくれる心強い存在です。

 

コロナの関係でスマープが休止した期間を除くと、2回休んだきりで、

とくにH30年12月からは、雨の日も雪の日も、一度も休まずスマープに参加しました。

 

これまで、薬物のある生活が当たり前だったというAさん。

スマープに参加し始めてからの2年半以上、断薬期間を更新しています。

 

それだけ断薬しているAさんですが、

薬物への欲求が高まることは、いまだにあるそうです。

それでも

「やめたばかりの頃に比べたら、ずいぶん減ったよ」

と語ります。

 

薬物の強い使用欲求は、とてもつらいもの。

また、ゼロになることはありません。

 

でも、少しずつ、欲求が高まる頻度や度合いが、少なく小さくなっていくものなんだと、

Aさんの背中に、教えてもらっている気がします。

 

それは、まだ断薬を始めたばかりの人や、

薬物をやめる勇気がない人にとっては、希望の光です。

 

 

心理士の池畑さんは、この日のスマープでメンバーに、

「依存症は、一生付き合っていく病気。

 でも、先の見通しが立たなくて辛いなと思う日があるかもしれない。

 断薬期間はどのくらいでも構わない。

 たまに後ろを振り返って、これだけやめられている、

 と自分を認めてあげてほしい」

と語っていました。

 

Aさん、あなたの後ろには、

薬物から離れた時間が、これだけ積み重なっています。

これからも穏やかに、いっしょに歩いてくださいね。

 

2020年9月1日火曜日

リモート面会をはじめました!

 

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ただいま、新型コロナ肺炎感染予防策として、対面での面会を中止しており、

皆さまにはご不便・ご心配をおかけいたしております。。。


そこで、すこしでも、患者さんやご家族のご要望にお応えしたく、

このたび、ビデオ通話によるリモート面会を開始いたしました。


当院のリモート面会は、ご家族の方に当院にお越しいただき、

患者さんのいる病棟と、ご家族のいる面会室とをパソコンでつなぎ、

ビデオ通話機能をもちいて行うものです。


当院にとっては初めての試み。担当者も、知識ゼロからのスタートでした。

病棟とも何度か打ち合わせや聞き取りを重ね、わたわた(汗


最初はテストを兼ね、もうすぐ退院の患者さんと、

患者さんが入所する予定の施設の方に、リモート面会をしていただきました。

 

リモート面会風景
施設の方と。画面越しにはにかむ二人^^

段取りが悪く、準備に手間取ったりして、ご迷惑をおかけしましたが、

面会そのものは、うまくいったので「ホッ」。


ここ数日は、病棟での実際の運用について、試行錯誤し、病棟で説明会を行い、

スタッフ用のマニュアルやご家族向けのご案内チラシ等を作成。

  

案内チラシなど。チラシは受付にお声掛けください。


そしてこのたび、ご家族さまにもご利用いただけるようになりました。

 

本日も、ご家族と患者さんのリモート面会を行いました。

画面越しだと、患者さんは照れてしまうようでしたが、

ご家族からは「顔が見れてよかった^^」とのお声をいただきました。

 

ご家族さまには、当院にお越しいただく必要がございますが、

互いに顔をみながらお話ができますし、コロナ感染の心配もありません。

この機会に、リモート面会をご検討ください(^^)/

 


リモート面会について、詳細は コチラ

  

 

2020年8月7日金曜日

目に口ほどにものを言わせて

 

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週末、いつもは明るい母が、電話越しにも落ち込んでいました。

聞くと、病院で、受付の方の声が聞き取れず、悲観的になっていたのでした。


受付にはビニールカーテンがしてあり、その方はマスクをしていました。

母は言葉が聞き取れず、耳を傾けて「はい?」と聞いたそうですが、

3度目もダメだった後、申し訳なくなり適当に答えたとのこと。


「その状況なら、私もたぶん、聞き取れんかったかも。

 マスクって声がこもって聞こえづらいし、母さんの耳のせいじゃないよ」

と慰めたうえで、


「これからはマスクが当たり前の時代になるやろうし、

恥ずかしがらんで「少し大きな声で言ってもらえますか?」って言ってみよ」

と伝えました。


その後、テレビ電話で息子(母にとっての孫)にバトンタッチ、

孫とたわいのない会話を楽しんだことで、母も通常運転にもどったようです。

(お孫ちゃんパワー絶大ね)


コロナで声が届きづらくなっている


コロナの影響で、人との距離を取る必要がでてきました。

場合によっては、ビニールカーテンやフェイスシールド、マスクをして、

声のみならず、表情や口の動きが見えない状況も、多々あると思います。


母は耳の不自由さを嘆いていましたが、もしかすると心の深いところでは、

ビニールカーテンやマスクで人との距離が遠く感じることが増え、

孤独感を覚えていたのかもしれません。



私自身、この数カ月間を振り返ってみると、

患者さんの言葉が聞き取れずに聞き返したことも、

親しい間柄で雑談程度のことなら、なんとなく話を合わせたこともあったような。


こちらが話す場合でも、聞こえづらいと指摘されたこともあれば、

返事がワンテンポずれたり、かみ合わなかったり、

相手の表情が一瞬くもったりとしたことが何度かあり、

気づけたときは、言い直す場面もありましたが…

正直、気づけていなかったときもあったかもしれません。


母の件を通して、

「こちらが思っている以上に、相手に声が届きにくい状況である」

「場合によっては、相手を悲しい気持ちにさせることもある」

ということを、再認識するいい機会になりました。



マスク必須時代のいま、頼るべきは…


私は病院の日常風景を写真に収めたり、話を伺ったりすることで、

患者さんと関わることも多く、もしかしたら患者さんからも

「声が聞こえづらいな」と内心思われているかもしれない。


もちろん、声を張って、ゆっくりいうことは大前提ですが、

もし聞き取れなくても「気軽に聞き返せる」雰囲気づくりも必要ですね。


マスクで顔の7~8割が隠れてしまっているいま、出ている部分…

やはり、目の力に頼るしかないのかなと思います。

いつも以上に、目に笑顔をたたえていくことが大切なのかと。

スマイルマスクの画像


結果、笑いじわが目尻を占領したとしても、それはそれで!

…いや、それは嫌だわ。目元クリームを買おうそうしよう!


コロナの感染者が、日に日に増えてきている今日この頃。

私たちもいささか慣れ、緊急事態宣言中のような、殺伐とした感じは

少なくなってきているかもしれません。

でも、これからは、キープディスタンスが当たり前の世の中になるでしょう。


物理的な距離は致し方ないとしても、心の距離まで遠ざかる必要はないですね。

すこしの思いやりをもちつつ、対話していこうと思った出来事でした。

 

 

あらためまして、よろしく♩

  みなさんこんにちは。 回生病院のブログは、2011年に開設して以来、ずっとココログで投稿を続けていましたが、2019年4月より、こちらのBloggerさんにお世話になることになりました。   過去の記事は、2011年3月~2019年3月までの分は、これまでどおり、 コ...