★新型コロナ 制限解除

新型コロナ感染症予防のため、当面の間、ご家族の面会を中止させていただきます。
お心配、ご迷惑をおかけいたしますが、なにとぞご理解ご協力をお願い申し上げます。

2020年7月10日金曜日

課長! お疲れさまでした。〈後編〉

 
6月末で勤務を終えた井上看護課長との日々。
前編は患者さんとのかかわりについてお伝えしました。

後編は、われわれスタッフとのかかわりにスポットをあてます。


スタッフとの日々 =・=・=・=・=・=・=・=・=・= 


いろんな部署で、課長のことを教えて!と聞きに行くと、
7年前 に取材した時と変わらず

「地獄耳!」「小さいのにマイクいらず(声がでかい)」という軽口はもちろん、
「やさしい」「料理上手」「なんでも手作り」「決断が速い」「聖徳太子の耳」
「職員の考えを尊重してくれる」などなど、課長への賛辞が出てくるでてくる。

なかでも
「相談事があると、しっかり話を聞いてくれる懐の深い人」
という意見があり、私も大いに賛同しました。

なぜなら私も、他部署ながら、仕事のこと(から子育ての悩みまで!)を相談し、
鼓舞していただいたひとりだから。
患者さんとの距離感や、感情の押し付けにならないような気配りの仕方など、
ところどころで、教えていただきました。

きっと、他のスタッフも、課長から学んだことは多いはず。



課長のスタッフへの愛は、こんなところにも表れていました。

とある女性スタッフが、患者さんとのレクレーション中に転倒し、
腕を骨折してしまったことがあったのですが、
数日後、その腕には、女性らしい生地であしらえた固定用アームホルダーが。

聞いたところ、課長が作ってくれたのだと。
無機質な黒のホルダーが多い中、腕が痛み気分が落ちがちなスタッフのために、
少しでも気分が明るくなるよう可愛い布で手作りしたとのことでした。


また、コロナでマスク不足が深刻な折には、布マスクを何十枚と制作して配ったり。

私も「子どもちゃんに」とミニマスクをいただきました。
マスクを嫌がる息子も、かわいくて肌触りのいい課長のマスクはOKで、
親としても、ほんとうに助かりました。


課長の布マスク


そんな課長、当院での勤続25年でした。いまの心境は?


やりきった感は、あります。
でも私はスタッフに対して、厳しいときもあった(笑)と思うので、
それぞれの部署が、最後こうして温かく送り出してくれたことに、
びっくりと同時に感謝しています


課長を慕うスタッフが、各所でセレモニーを用意していました。
そのひとつひとつを写真に収めながら、課長がどれだけのスタッフを気にかけ
またスタッフからも信頼されていたかが、分かるようでした。

いつもの現場、病棟
いつもの現場、病棟にて

ロビーにて
患者さんを迎えるロビーにて

作業療法室にて
作業療法室にて。椅子の高さは思いやり^^

感謝の胴上げ
男性陣から、感謝の胴上げ


キープディスタンスで、ぎゅっと集まって撮影できなかったのが心残り。。

「こんだけされたら、逆に泣けないよね」と、マスク越しにも屈託なく笑います。
涙目になっていたスタッフも、つられて笑顔になるほどに。


ああ課長?
残る私たちに、なにかエールをぐだざい(TT)


いままで、去る職員がいると、
その人が、あの部分をフォローしてくれていたんだな、と、 
改めて気づかされることがありました。
 
自分たちが動いているその裏にはまた、 
おなじように、役割をはたしている人がいるんですよね。
 
ひとりではできないのが看護という仕事。
患者さんの闘病生活を円滑に支えるためにも、
フォローしあう気持ちをもって、これからも頑張って!



課長が、安心して第二の人生を満喫できるよう、私たち頑張ります! 

回生での25年間、おつかれさまでした。



2020年7月3日金曜日

課長! お疲れさまでした。〈前編〉

 
当院には、お母さんのように厳しくも温かい看護師がたくさんいますが、
なかでも、「母ちゃんの中の母ちゃん」的存在の看護師がいます。
 
井上看護課長です。
旧・病院ブログでも紹介したことがあるので、2度目のご登場。
 
回生病院に入院経験のある患者さんなら、知らない人はいないはず。
 
 
体はSサイズ、でも存在感はLLLサイズ。


ご覧の通り、小柄ながら、いつでも元気いっぱい。
遠くにいても、どこにいるかすぐに分かるほど、通る声。


そんな課長、7月いっぱいで定年退職となり、6月末が勤務最終日でした。

いやだー! と言いたいのは山々ですがお口チャックで、
課長との日々や感謝の気持ちなど、2回にわけてお伝えしたいと思います。

 
 
患者さんとの日々 =・=・=・=・=・=・=・=・=・= 
 
 


「〇〇さん、ちょっと爪切らせてくれる~?」

そっと寄り添い、患者さんの爪を切りながら、
「体調良くなって、よかったねぇ。ご家族の〇〇さんも、安心しとると思うよ~」
まるで世間話をするように語りかけます。
 
ふだんの課長の声の大きさからすると、静かでしみじみしたトーン。
 
 
ここは、回生病院の閉鎖病棟。課長が働く現場です。
当院に入院後間もない方や、精神状態がまだ十分に整っていない方などが
多くいらっしゃいます。
 
依存症や精神疾患といっても、抱えている問題や辿ってきた道、
こまかな精神症状など、「人によってさまざま」だと知ったという課長。
そんな中でも、共通して ”訪れる瞬間” があるということに気づきました。


入院したての頃、しかめっ面だったり、こわばっていた顔が、 
変わってくる時期がきます。 
 
それを見逃さないようにして、そんな患者さんには、
「いい顔になってきたね~」と声掛けをするようにしてきました。 
 
自分のことを、こうして気にかける人がいる、喜ぶ人がいる、 
ということが、 患者さんの自信にもつながっていくから。
 
反対に、先の見通しがたたず、落ち込んでいる患者さんがいたら、 
「症状が落ち着いて、明るい顔になれる日は、絶対くるからね」 
と伝えるようにしています。


たくさんの患者さんの回復過程を見てきたからこそ、伝えられる言葉です。




そんな課長でも、看護観がゆらぐ時期があったそう。

 
看護師長(課長の前の役職)になってすぐの頃ですね。
患者さんに対して、おごりが出た時期があって。


役職者になってすぐの頃は、決定権ができたことで、
病棟内でルール違反やトラブルを起こしがちな患者さんに対して、
強く対応することも増えていったのだとか。

いまの課長からは考えられませんが、
「自分の発言が、患者さんに影響するということに、気づけていなかった」
といいます。
ターニングポイントは、自身が病気を患い、入院生活を経験してから。

 
患者の立場になってみて、ああ、退院したいなって(笑) 
患者さんの気持ちがよくわかりました。
 
患者さんからも「トップだからって、上から物を言っていいのか」と
苦言を呈されたこともあって、少しずつ、変化していったように思います。


相手の立場を尊重し、上から目線ではなく、説得してわかってもらえるように。
そのような対応を心がけるうちに、患者さんへの接し方も、
現在のような ”対話型” に変わっていきました。

 
そうはいっても、規則違反を繰り返してしまう患者さんがいた場合、
憎まれ役というか、厳しく指導する人間も、やはり必要です。
 
看護師として忘れてはいけないのは、患者さんの立場にたつこと。
注意をしたあと、今度は別の看護師が、フォローをする。
「あの人がああ言ったのは、あなたのことを大切に思っているから」とね。
患者さんに心意が伝わりやすいですし、憎まれ役の立つ瀬もあります。


精神科の場合、自ら希望して入院してくる患者さんばかりではありません。
入院生活を後ろ向きに考えたり、治療に前向きになれない方もいて、
最初は、看護師に対して壁をつくる患者さんも、当然ながらいらっしゃいます。
 
でも「あのときの入院生活は、無駄ではなかったな」
後々、そう振り返ってもらえる日が来れば、よかったなと思うのだそう。
 
たまに、退院した患者さんから近況報告の電話があったり、
外来で「元気にしてます」「あの頃はこうやったですねぇ」などと
世間話する時間がうれしいんだよねと、目を細めて語っていました。
 
  
後編につづく
 

2020年6月23日火曜日

facebook、始めました。

 
みなさんこんにちは。
梅雨の中休み? 日差しが痛い、福岡県宗像市です。
昨日「暑い~、あつい~💦」と言っていたら、
「ママ、暑いばっかり言わんよ」と息子(3才)にさとされました。ハイ…。


実は、回生病院、ひっそりと、Facebook を始めていました。
ということで、ブログでも告知させていただきます!

ブログは読み物中心ですが、
Facebookは、回生病院の日々のあれこれを、写真メインで紹介してます。
ときには、ブログ記事をピックアップすることも。


あんまり暑い暑いと言っていると、皆さまにも呆れられますので、
Facebookから、涼しげな写真を一枚。




フォロー、いいねなど、お待ちしています^^
Facebookページ「医療法人十全会 回生病院」です。


  

2020年6月12日金曜日

スマープ、再開!


みなさんこんにちは。
コロナウイルス感染症予防のため、4月から休止していたスマープ。
6月から再開となりました。

当院のスマープは自助グループ的な意味合いもあるので、
先の見えない自粛期間(しかも不要不急の外出が禁止でしたね)に
参加者のみなさんの、心の状態が気になりました。

休止期間中は、週一度、メンバーへのフォローメールや電話で
「変わりはないですか」と、繋がりを保つようにしてきました。

それでも、やっぱり、顔が見え、いっしょに考えたりできるほうがいい。
スタッフは、スマープの再開を心待ちにしていたのです!
(鼻息荒くてすみません)



この日は、7人のメンバーが参加してくれました^^
お久しぶりの方や、はじめましての方もいて、にぎやかでした。

そんな皆さんをコロナの危険に合わせるわけにはいかないので
換気、適度な距離、消毒などを、徹底しましたよ。

もちろん、患者さんもスタッフもマスク着用です。


いつもの2倍、机を繋げて、3密を避けました
喉を潤す飲み物&マスクでも大丈夫なアメをお供に


スマープに通い始めて10回目となった方に、表彰状を授与。

公認心理師の池畑さんから渡します


「正直、ここまで通うとは思ってなかった~」と、はにかみます。
気づけば、10回。
休止期間もはさみつつ、通い続けてくれて、ありがとう。


さて、この日のテーマは  "強くなるより賢くなれ" でした。

メンバーの半数以上が、
薬物のことで「意志が弱い」と、家族や周囲から言われた経験がありました。
では、意志が強ければ、薬物依存症はどうにかなるのか?

公認心理師の池畑さんは、ネズミの実験を例に出し

「本来ネズミは、敵に見つからないよう暗がりを好む習性があるけど、
 明るいところで薬物を与え続けると、明るい場所に出てくるようになる。

 本能を超えてくるような強烈な回路を脳につくるから、
 意志の強さだけで、回復しようとするのは難しいんですよね」

意志の強さよりも、賢くなること。IQのことでは、ありません。
薬物を使用したくならないよう、安全に生活するための知恵を知り、
それを実生活で、コツコツ実行していくことです。


自分の場合はどうか。考えながら書いていきます

久しぶりのワークでしたが、考えながら、意見交換をしながら
真剣に取り組んでいました。


2020年6月6日土曜日

マスクの棋士、つどう


6月5日、将棋大会が行われました。



患者さんたちは、マスクの棋士となり、いざ勝負。
しょうじき、マスクをする必要もないくらい、静寂な時が流れます。。。






会場は、パチ、パチ、と駒をさす音だけが響いていました。
表情も、真剣そのもの。

リーグとトーナメントを勝ち上がった2人による決勝戦では、
下の写真のように、人だかりができていました。

ギャラリーが見守る中で、決勝の対局



優勝したのは、王者Aさんでした。
「毎回勝ってるから」と余裕のコメントをいただきました^^

2位のBさん
「最初は、いけるかな~と思ったけど、じわじわやられた。
 初めて対局したけど、やっぱりAさんは強いです」

大会のあとは、つめた~い缶コーヒーで、クールダウン。
しずかに、ホットな、将棋大会でした。



2020年6月1日月曜日

回生農園だより ~イモの苗つけ~


みなさんこんにちは。
今日から6月、梅雨の季節ですね。

5月30日、園芸作業の時間に、回生病院でイモの苗つけを行いました。

畝(うね)にたっぷり水をふくませたら
手のひら分くらいの間隔をあけて、苗を差して
しっかり丁寧に、土をかぶせます
なんだか、苗しなしなだけど、大丈夫か?


苗のしんなり具合が、個人的にとても気になったので、
趣味の農業歴45年の患者さんに聞いてみたところ

「うん、この苗の葉は、枯れるね~」

え~~~!!

「で、いったん枯れて、別の葉が出てくるんよ」

なるほど。。
例年、秋にはわしゃわしゃと畑を覆いつくすほどつるが伸びてますもんね。

11月のいもほりが、はやくも待ち遠しいです。


苗つけのあとは、トマトの支柱への誘因作業もみました。


横に広がったトマトの苗木を、支柱に結び付けます。
はやくも青い実がなっていました。かわいい

トマトの苗木を触るたびに、さわやかなトマトの香が漂います。
ヘタを取ってトマトを洗うときに感じるあの香です。


いまが旬のソラマメもたくさん実をつけてます!
スーパーで買うのとは、緑の濃さが違う!

回生農園には、ほかにも、ナス、きゅうり、ピーマン、にんじん、ごぼう
トウモロコシなど、夏野菜を中心に、元気に育っていましたよ^^


2020年5月29日金曜日

信頼の回復


とある患者さんが、ある日のスマープで
「いまは使っていないのに、家族から疑われる」と言っていました。


そのときに、臨床心理士の池畑さんが、このように説明していました。


「薬物やアルコール等の依存症の回復には順序があって

 体から薬物やアルコールが抜けると、まずは体の状態が回復していきます。
 つぎに、心の状態も、徐々に回復していきます。

 周りからの信頼。これが、最後の最後に回復します。
 一番最後で、時間がかかるものなんですよね」






体も心も、自分のものですので、回復の過程は、実感がともないます。

自分自身の回復と、家族や親しい人からの信頼の回復にかかる時間差に、
もどかしい気持ちを抱えている患者さんも、いらっしゃいます。

行動を疑われたり、監視されたり、制限されたり、それがもとで衝突したり、
反対に、疎遠になってしまったり、関係性が悪化して悲しい気持ちをしたり、
悩みやストレスを抱えている方も、いるかもしれません。


こうした葛藤は、依存症の回復の過程において、誰しも、起こりうることです。


まわりからの信頼については、相手があってのことですので、
直接、どうにかすることはできません。


ですが、あなたが歩みを止めない限り、いつかは少しずつ回復していくものです。

回復の道を着実に歩んでいるということを、大切な人に示す行動として、

・通院や服薬をつづけること
・自助グループ等に参加すること

これらは、とても有意義な方法です。
こうした「行動」は、言葉よりも分かりやすく、相手に伝わります。


もしも、家族や親しい人との関係に、思い詰めてしまうようでしたら、
「信頼の回復は時間がかかって当然のことだ」と、
フラットな気持ちでいるようにしてください。
(関わるのがつらいときは、可能ならば、少し距離を置きましょう)


そして、そんなときだからこそ、投げやりになることなく、
自分のいまの頑張りを、認めてあげてください。


あらためまして、よろしく♩

  みなさんこんにちは。 回生病院のブログは、2011年に開設して以来、ずっとココログで投稿を続けていましたが、2019年4月より、こちらのBloggerさんにお世話になることになりました。   過去の記事は、2011年3月~2019年3月までの分は、これまでどおり、 コ...