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当院では、外来の薬物依存症の方むけの集団精神療法スマープとは別に、
入院患者さん向けの院内スマープも行っています。
院内スマープは、全14回でワンクール修了し、メンバーが入れ替わります。
先日は、その院内スマープ第2クール目の、修了回(14回目)でした。
この日は「引き金と対処法」について学びました。
ワークでは、自分にとっての「引き金」とその「対処法」について考えました。
使いたくなるきっかけ(引き金)は、本当に人ぞれぞれ。
自分たちで対処法も考え、自分専用のテキストをつくりあげていきます。
心理の池畑さん:
「退院後は、今よりたくさんの引き金に気付くことになると思います。
その都度、ここに付け加え、対処法まで考えておいてほしいです」
また池畑さんは、これまでの回の中で、繰り返し伝えてきたことがあります。
『嫌なことがあった』『ストレスがたまった』『寂しい』などに直面したとき、
以前なら、薬物でごまかすことが当たり前だったかもしれない。
薬物を断つからには、嫌なことやストレスなど、全部自分で請け負うことになる。
代わりになる何か(アルコール等、他の依存物質ではなく)を探すことも大切」
上記の写真のワーク中、『依存症的思考(再発を正当化する考え)』について
「苦しくて、使ったら楽になれると感じたとき」と書いている人がいました。
これについても、さきほどの池畑さんのコメントにあるように、
今後は「薬物」ではなく、自分で請け負っていかなくてはなりません。
「苦しさが耐えられないくらいなってしまうと、欲求を抑えるのは大変なので
苦しさがまだ小さいうちに、解消していくことが大切です。
それでも、どうしても苦しくて薬物に頼りたくなることもあるかもしれません。
早めに受診をする、普段から何でも話せる人や場
(自助グループや外来スマープなど)をもっておき、相談するなど、
ストッパーになるものを考えておいてほしいです」
と伝え、メンバーは頷きながら、真剣に耳を傾けていました。