=============================
回生病院では、令和2年5月から、Facebook をしています。
よりフレッシュな情報や小ネタ(?)を随時更新中。
チェックしてくださいね(^^)/
=============================
みなさんこんにちは。
回生病院では、毎月第2・第4水曜日に、スマープを行っています。
スマープってなんぞや? という方は コチラ
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
回生病院では、薬物依存症の方のための外来集団精神療法「スマープ」を行っているのですが、初期のころから通い続けているメンバーの一人が、このたび、60回目の参加となり、記念の表彰状が授与されました。
心理士の池畑さんから表彰状の授与 |
受賞者のAさんは、いつも穏やかで、それでいてみんなを引っ張ってくれる心強い存在です。
コロナの関係でスマープが休止した期間を除くと、2回休んだきりで、
とくにH30年12月からは、雨の日も雪の日も、一度も休まずスマープに参加しました。
これまで、薬物のある生活が当たり前だったというAさん。
スマープに参加し始めてからの2年半以上、断薬期間を更新しています。
それだけ断薬しているAさんですが、
薬物への欲求が高まることは、いまだにあるそうです。
それでも
「やめたばかりの頃に比べたら、ずいぶん減ったよ」
と語ります。
薬物の強い使用欲求は、とてもつらいもの。
また、ゼロになることはありません。
でも、少しずつ、欲求が高まる頻度や度合いが、少なく小さくなっていくものなんだと、
Aさんの背中に、教えてもらっている気がします。
それは、まだ断薬を始めたばかりの人や、
薬物をやめる勇気がない人にとっては、希望の光です。
心理士の池畑さんは、この日のスマープでメンバーに、
「依存症は、一生付き合っていく病気。
でも、先の見通しが立たなくて辛いなと思う日があるかもしれない。
断薬期間はどのくらいでも構わない。
たまに後ろを振り返って、これだけやめられている、
と自分を認めてあげてほしい」
と語っていました。
Aさん、あなたの後ろには、
薬物から離れた時間が、これだけ積み重なっています。
これからも穏やかに、いっしょに歩いてくださいね。