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回生病院ではたらくスタッフが、日々のことを思いのままに綴る、エッセイのような日記のような自分語りのコーナーです。第3回目は名誉顧問「二宮先生」です(^^)/
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リレー日記の依頼が舞い込みました。去る者は追わず来る者は拒まずがモットーなので、お洒落な文章は書けませんが引き受けました。苦労しました。
今年の干支は丑で、私は丑年生まれです。還暦が来たと思っていたら、あっという間に干支が一巡して、光陰矢の如し、夫婦ともども終活を考える年になりました。終活というのは中々うまい造語だと思って調べると、週刊朝日の元副編集長 佐々木広人が生みの親のようです。朝日も時には良いことをする。
終活とは何かというと、自分のための葬儀や墓の準備、財産の整理や相続の手配です。葬儀は簡素に身近な親族だけで、墓の事情はちょっと複雑で省略するけど、とかくこの世は色と金、金の絡んだ相続問題は絶対起きないようにしておきたい。財産は中途半端なほうが相続問題は起きやすいそうです。
どうすればよいのか、それは関係者との入念な話し合いと同意です。協働的意思決定(shared decision making)がこの十年くらい注目されているけれど、精神科では意思の疎通が難しいだけに、特に重要です。振り返ってみると精神科臨床では、自分は根気強い話し合いと同意をずっとやってきたと思っています。仕事でやっていることと日常生活の実践が随分違うことはよくあることで、落語家は家ではむっつり無口だそうです。
けれども、仕事でできていることが日常生活でできないはずはない。書いているうちに段々自信が湧いてきました。これからさらに断捨離をおこない円満な最期を迎えるという希望が湧いてきたところで次の走者にバトンを渡したいと思います。