回生病院からのお知らせ

2021年7月9日金曜日

壁紙新聞に愛をこめて

  

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病棟に貼ってある壁紙新聞。

日々の作業療法活動のようすをこまやかに伝えています。

発行者は、作業療法士の山口さん。新聞に込めた思いを聞きました。

 

試行錯誤しながら制作中

「パソコンでのレイアウトは難しいんやけど…」

山口さんのモットーは「何事もやってみよう」の精神。

「患者さんにも、得意不得意を最初から決めつけないでほしいという気持ちで活動している以上、苦手なことにもチャレンジしないとね」


レイアウトが完成したら、手書きのコメントを入れていきます。


意識しているのは「楽しさが全面に伝わるように」


新聞を作ろうと思ったきっかけは?

「野外活動に参加せず病棟に残っている人たちを、どうにか外に連れ出したくて。

 でも無理やり行かせるのは違うし『何をしたら出てきてくれる?』と考えたとき、

 新聞を思いつきました。

 『外は楽しいよ』『出ておいでよ』というメッセージを込めています」


効果はありましたか?

「新聞を掲示した直後は、出てくる人もいます。

 その気持ちが持続しないこともあるけど、すぐに効果てきめんではなくても、

 やり続けることに意味はあると思って。

 楽しいことが待っているよ、と」

 

温かみのあるコメントは、
一番身近で見ているからこそ書けるもの。


上の写真は、制作途中の新聞。お、働き隊の活動の棚作りだ!

 

活動に参加してほしくて始めたPR活動でしたが、思わぬ副次効果もあったとか。

それは、活動に参加しているメンバーが喜んでくれたこと。

「よく、自分が写っていたと報告してくれることがあって。

 活動に取り組んでいる姿を第三者的な目線で見ることで

 『オレ、けっこう頑張ってるじゃん』と認めるきっかけにもなっているみたいです」

 

これから夏本番になり、日差しは強くなるけれど。

楽しいと思える活動をしていきたい!そんな熱意の伝わる活動新聞でした。