回生病院からのお知らせ

2021年3月19日金曜日

サクラ、咲いた

  

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「おめでとう!」「よかったね!」

胸にブートニアを挿した若者に、口々にお祝いの言葉が手向けられました。

3月5日、当院の4名の学生が無事看護学校を卒業しました。

写真はその一人、河口健人さんです。

 

卒業式を終えて病棟に戻ったら、あっという間に人だかりです。

わが子やわが孫のことのように喜ぶ職員に囲まれ、笑顔で記念撮影。

 

屈託なく、晴ればれとした笑顔の河口さんですが

”1年前の誓い”の日から、今日まで、努力の日々がありました。

 

なんでも諦めてきた過去


ほこらしげに卒業証書を手にした自分の姿。

1年前の今頃は、本人すら想像していなかったかもしれません。

 

本来、准看護師を目指す看護学生は、2年で修了を目指しますが

「僕は常に最下位の成績で、卒業試験でも欠点をとり、留年してしまいました」

思うように成績が伸びず、次第にやる気を失っていったという河口さん。

これまで何につけても「すぐに諦めてしまう性格だった」

ゆえに、看護師の道も諦めかけていたそうです。


河口さんの「諦めぐせ」に待ったをかけてくれたのは、

看護学校の先生やクラスメイト、職場の上司や同僚でした。

 

留年前、やる気のなさから、遅刻や居眠り、提出物を出さないなど、

問題行動もありましたが、

 

「もう信じて応援してくれた人を裏切れない。

1年後は笑って過ごせるように全力でやりきろう」と胸に誓い、行動を変えていきました。

 

 

支えてくれた仲間に報いて


河口さんが気後れせずに3年目を頑張れたのには、

分け隔てなく気さくに接してくれた1つ下のクラスメイトの存在も大きかったといいます。

 

そして、全国模試で上位をとる優秀なクラスの仲間に引っ張られるように、

めきめきと成績をあげていった河口さん。

次第に勉強が楽しくなり、1年前はD判定だった模試も、Aへと飛躍的に伸びたのです。

 

まわりの人のありがたみと、

諦めずにひたむきに取り組むことの尊さを実感した1年となり、

卒業式では、卒業生代表として、答辞を読む大役も担いました。

 

写真の卒業文集には、そんな河口さんの熱い思いがつづられています。

「文集を読み、涙ぐんでいた教員もいました」と、

看護学校の校長先生から嬉しいお便りが、当院にも届きました^^

 

「責任感のある看護師を目指したい」と抱負を語った河口さん。

4月からは准看護師として、患者さんと、より専門的なかかわりをしていきたいといいます。


尊敬する先輩はいますか?の問いには即答で

「病棟の上司である森本師長です!」

「嘘くさ~(照」 「ほんとですっ!」


「じゃ、さっそく即戦力として、KARP(当院のアルコールリハビリテーションプログラム)のスタッフメンバーに入ってね」

と、期待を込めた【圧】をかけられ、コントのようにアセアセしていた、

お茶目な河口さんなのでした^^